天地全てが、牛若の征く道と知れ!河内源氏六代目棟梁:源義朝。その九男:
源義経。幼名を
牛若丸。稚児名を
遮那王。
母は義朝の側室:常盤御前。後の鎌倉幕府初代将軍となる
源頼朝は彼の異母兄である。
義経の人生の転換期は「平治の乱」である。
この戦いを引き起こした上で敗れた父:義朝は郎党の身内に討たれるに至った。
母:常盤御前と共に避難するも祖母(常盤御前の母)が人質に取られたことで平家側に降伏。
父の罪を子に被せなかった清盛の恩情によって助命され、
鞍馬寺に預けられ、遮那王の名を与えられた。
(伝説では、この時に
鞍馬山に住む鞍馬天狗に剣術修行を施されたとされる)
成長後、京に降りた牛若丸は、町民から噂を聞きつけた。
「京都五条橋にて道行く武士を襲って武器を奪い続ける謎の男がいる」と。
雅に横笛を吹きながら五条橋に向かうと、破戒僧、荒法師のような男が立っていた。
噂通り、太刀を置いていくことを迫られた牛若丸はこれを拒否。
怒った荒法師は薙刀で牛若丸を斬りつけたがヒラリヒラリと身をかわし
果ては橋の欄干を飛び跳ねて、荒法師の攻撃は全く当たらなかった。
疲れ果てた荒法師は、牛若丸に降参。そこで牛若丸はこの豪傑を臣に置くことを決めた。
その男の名は
武蔵坊弁慶。
栄光を手にした後に破滅へと向かう牛若丸こと源義経がその生涯を終える直前まで
命を懸けて戦い続けた忠臣との出会いであった。
長兄の英傑大戦:
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