【歌詞】
おれは村を知り 道を知り
灰色の時を知った
明るくもなく 暗くもない
ふりつむ雪の宵のような 光の中で
おのれを断罪し処刑することを知った
焔のなかに炎を構成する
燃えない一本の糸があるように
おれは様々な心をあつめて
自ら終わろうとする本能のまわりで焚いた
(間奏)
世のありとある色彩と
みおぼえのある瞳がみんな
苦悩のいろに燃えあがったとき
おれは長い腕を垂れた
無明の時のしるしを
額にながしながら おれはあるきだす
歩いていくおれに
何か奇妙な光栄が
付きまといでもするというのか
5作目の発売日が本日ということで、公開を思いつきました。本当は間奏とか、ラストの部分を自分で譜面打ち込んで音源通しての演奏を作れるようになるまで見送りたかったんですが、公式サイトが24時間ストリーム配信をしているのを見て、見切り発信、この曲が出てくるまで待機していました。
ドレレ♯……で始まる曲なので、音程の不安から、チューニングを(笑)
谷川雁の詩についてなんですが、隠喩という表現でしょうか。光景をイメージしやすいですね。そこに理想にまい進するあまり、人間らしさを置き去りにせざるを得ない葛藤を込めた……完全に理解したとは言えない、つたない見解ですが「おのれを断罪」とか「さまざま心を集めて焚いた」とか、「四つの心」の存在すら許されない世界になってしまった……。
何でしょ、「おれはあるきだす」という部分でフィールド曲との合致性を見出しまして。そして次作の世界崩壊後のように後戻りできない状況という、後半のフィールド曲特有の雰囲気も重なって脳内でハーモニーが奏でられた次第です。
曲が生まれた5作目は、まだ全クリアーできていませんが、お誕生日おめでとうございます。