歌ボレロの3作目はリストです。この曲はスペイン音楽というよりは、リストの個性を反映して歌唱も伴奏も技巧的なものになっています。これをフィッシャー=ディースカウが歌っているのを聴いて衝撃を受けて、なんとかこんな風に歌わせてみたいものだということで、うちのリケジョささらに歌ってもらいました。
歌唱部はバス記号(ヘ音記号)で書かれており、これをオク上げして歌ってもらっています。詩はヴィクトル・ユーゴーなのでフランス語です。舞台はスペイン、そしてこのガスティベルサという、ライフルをを持った不穏な雰囲気の男は一体何者なのでしょう?自分をジジイと呼ぶから相当な歳?連れている子供は分かれた女房との間の子?金もないらしい?そんな男が年甲斐もなく若い女の子に夢中になったって、それは逃げられるよね?それで金持ちの伯爵と一緒に逃げて行ったその方角に、ファルーの山がある。だからその山から風が吹いてくると、気が狂いそうになる、ということかな?
ユーゴーのこの詩はとても長くて、リストはその最初と最後だけを使って曲を書いています。全部使ったらどれだけ長い歌になるのか。作曲は1844年で、グノーやサン=サーンス(ともに1871年)よりは大分前です。
この曲はクリスマスとは一切関係がありませんが、クリスマスぽいCGを付けて無理やりこじつけました。このCG、祭りに間に合わなくなるので不本意ながら画質を落としてレンダリングしましたが、それでもレンダリングにまる1週間かかりました。ささらちゃんの家にリストの亡霊が現れ、クリスマスツリーの飾り達と宴を開き、ささらちゃんは巻き添えになったという想定です。
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