2023年
作詞作曲編曲写真:畳、布団の上
神田川
川面に浮かぶ無数の花弁は
上流に咲く桜の数を物語り
僕は少し早歩きになった
まだ見えぬそれを見据え
独り、項垂れつつも歩み続けてく
この長き夜が明けたら
桜咲き放つあの神田川の朝
地面を染める無数の花弁は
門前に咲く桜の数を物語り
僕は少し早歩きになった
我が遠き春の記憶
かの日、あの人の影だけが揺れていた
我が遠き夢の果てには
桜咲き放つあの青き園の夕
緩やかな風は薄手の青いコートに触れ
追憶を寄越しては足に絡みつく
その懐かしさを蹴り払って
僕は少し早歩きになった
我が遠き春を乗せて
桜、風と共に踊るように散っていった
我が遠き春の日々よ
さらば、風を追い越し突っ走って行かねば
この長き夜が明けたら
桜咲き放つあの神田川の朝
我が遠き夢の果てには
桜咲き放つあの青き園の夕