# 20 終末の季節にこそ、透明な空だったこと
世の中は年始らしいですが、私は年末気分です。
動画制作が面倒くさくなったので、真っ白のハード(手抜き)スタイルで。
飲み会に行って、人の営みや生活に心を痛めていたら出来た曲です。
でも実際のところは飲み会なんて微塵も関わりのない歌詞です、不思議ですね……?
◆作詞・音楽・動画 : 夜風見(Yoll CAZAMI)
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https://x.com/Yoll_CAZAMI?t=5CgaMddOijBtdy6ygA-RNQ&s=09◆歌唱 : 足立レイ・重音テト
-歌詞-
ぼくは空を見ていた
とても、とても青く透明に澄んでいる
ぼやけた白のインクみたいな雲が、群れを成して遠くを目指している
終末は、残酷なくらい穏やかで
真紅に染まる空とか、たくさんの悲鳴とか、壊れていく都市とか、落ちてくる隕石とか、
全部作り話だって、やっと気付いた
ピクニックをしよう、美味しいものも、すきなものも、
ちょっぴり苦しいことも、もう居ないあなたの想い出も、質素なバスケットに詰めて
誰も居ない、まっさらな丘を目指そう
そうして、少しだけ空に近い場所で、ぼくは終わりを迎える
憶えていてね、こんな日にだって透明な空だったことを
こんな終末の季節にも微笑んでしまうけれど、全部許してほしいよ
祈りが無力の証左だとしても、やめてしまえないならそれでいいかな
ぼくも今なら受け入れるからね
どんなに無慈悲で優しい最期だとしても
大切なことほどひしゃげてしまったり、気の沈む夜ほど終わりなく思えたり
何一つとして勝ち得たものはないけれど、どれ一つとして守り切れてはないけれど
繊細な怒りとか、頑なに根を張る孤独とか、そんな全てだって愛おしくて
捨ててしまえないことが何処までも、ぼくやあなたの形を作っていた
これでいいんだね
眠るように全てが壊れていくけれど、それも確かな祝福だと思うから
憶えていてね、こんな日にだって透明な空だったことを
こんな終末の季節にも微笑んでしまうけれど、全部許してほしいよ
祈りが無力の証左だとしても、やめてしまえないならそれでいいかな
ぼくも今なら受け入れるからね
どんなに無慈悲で優しい最期だとしても
柔らかな陽だまりに、そっと身を置いた
こんなに綺麗な朝が霞んでいく
あなただけに、いつか教えるね
終末の季節にこそ透明な空だったこと