もらった飴を透かして見てる
猛毒の日々に嫌気がさして
消えたいときに試してみなよ
かすれた声で君は言った
少しだけふくんでみる
それでもまだ朝は来るらしい
西の魔女からもらった言葉
試してみたけど嘘みたいだ
溢れたしずくの優しい色を
僕等はただ知らなかったよ
偽物ってこと分かっていても
沸かした鍋を君が忘れて
こがしてしまうから
見せてくれたしかけだらけの手品
怖がるたび君は喜んでいた
ほんの少しベランダに目を向ける
庭をいじる君にまた会いたくって
西の魔女からもらったものが
こぼれそうなほどに溢れているよ
遠回りだけの優しい嘘が
僕には本当だっただよ