本拠地、ニコニコ動画で迎えた年明け。
先月上げたpart31の再生数も、勢いを見せずいつも通りだった。
コメントに響く視聴者のため息、どこからか聞こえる「完走しないと車で突っ込む」の声。
無言で去り始める視聴者の中、動画の投稿者、巻き毛は独りPC前で泣いていた。
実況開始初期に手にした達成感、喜び、満足、そして何より信頼できる固定視聴者…
それを今のニコニコで得ることは殆ど不可能といってよかった。
「どうすりゃいいんだ……」
巻き毛は悔し涙を流し続けた。
どれくらいたっただろうか、巻き毛ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい布団の感覚が現実に引き戻した。
「やれやれ、また動画編集しなくちゃな」
巻き毛は苦笑いしながら呟いた。
立ち上がって伸びをした時、巻き毛はふと気が付いた。
「あれ…?視聴者がいる…?」
布団から飛び出した巻き毛が目にしたのは、人気ランキングまで埋め尽くさんばかりの動画再生数だった。
千切れそうなほどに広告がされ、地鳴りのようないいねとフォローの新着通知が響いていた。
どういうことかわからずに呆然とする巻き毛の背中に聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「やったぜ。投稿者!」
声のほうに振り返った巻き毛は目を疑った。
「ど…ドカちゃん⁉」
「はっきり分かんだね」「そうだよ(便乗)」「ナオキです」
「空手部…」
「ウッス!」
「拓也さん…」
「お前をケツイキへ」
「アナアサ…」
巻き毛は半分パニックになりながらも投稿スケジュールを見上げた
~中略~
暫時、唖然としていた巻き毛だったが、すべてを理解した時、もはや彼の心に雲一つなかった。
「できる…完走するんだ‼」
視聴者からの声援も受け取り、完結へ向けて全力疾走する巻き毛、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった…
翌日、PCの前で冷たくなってる巻き毛が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。追記(2/10) 編集スランプ巻き毛ちゃんなので遅くなるワ
追記(2/25) 半分くらいできた
sm43132311 前 次
sm43502697広告兄貴
・彼岸花 さん
・退屈男 さん
・土壌通れ さん
・どすこいチクワ天 さん
・Ayumu さん
・Tyobi さん
・ワタナベさん
・雁淵ひかり さん
謝謝茄子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[おまけ]
投稿動画にコメントあると気力が回復するぞ
気力が高いと失踪可能性が減るんだ
↓これツイッター たまに独りごと呟いてる
https://twitter.com/makigeniki