赤猫の行方/初音ミク-Noseri
ボカコレ2024冬ルーキー参加曲です
↓歌詞です
顔洗い 腹満たし 手を通し
結露した自転車足を掛け
この後に 背筋凍り 目を落とし
釘付けの一時停車 つゆ知らず
いつものように 最寄駅の方に
間の熱 余所見
遠くに真っ赤なマフラーの落とし物
白い息が晴れ 命に化ける時
路肩に寝転ぶ赤猫のあられもない
白線によく映える年の瀬に縁起でもない
姿に手と脳はかじかんで天の声が
「耳澄ましな...」
みっともない この血みどろになって
息も止まってる 生き物ならば
道の半ばで 一生を終わっても
君の墓場は きっとここだったと
逃げ惑うよう色を置いてきた
遅刻しまいと風の音を聞いた
日常に潜んだ後悔が
寝返りついたハレとケの因果
末端から硬直しては 曲がれず衝突していく
歯車に押し潰されて 消えてゆく
雨音で目覚めると記憶に溺れて(いや違う)
地の匂い 自由の道 身の振り任せで
あれがしたい これもしたい
自己表現を気のままに
まだ名前はない。黙ってられない。
だが鼻柱折られ
半端なガキは簡単なことも分からなかったらしいが
当たり前さ 赤の他人には全く目もくれない
「あんたは何をがっかりしてんだ。
鏡に映らんその理由も、
八回死ねばわかるはずさ。」あの時の彼が
自ら気づかれるため 傷から水垂らして
わら束ねた姿すら 寝たきり笑われてる
次は誰?次もダメ。
繰り返し無視され噤んだ声
君の音なんて良いトコばゼロ
耳に残らねえ貧相なメロ
意味を持った適当なだけの
死に損なったら息潜めろ
また微睡んでは乗り損ねて
記憶にないもの取り残され
明くる日もどうかしていた
手遅れとなったアメとチの連鎖
末端から硬直しては 曲がれず衝突していく
歯車に押し潰されて 消えてゆく