2月18日、中国国家外貨(がいか)管理局が、公式サイトで発表したデータによると、中国の国際収支における直接投資負債が、2023年には330億ドル増加し、2022年から82%もの大幅な減少となったことが分かりました。これは、外国企業による新規の対中直接投資が、1993年以来の低水準に落ち込んだことを意味しています。
このデータは、新型コロナウイルスの流行によるロックダウンと、昨年の弱い景気回復の影響を反映しています。このため、2023年第3四半期には、中国への直接投資は、1998年以来初めて縮小しました。
エコノミストは、中国国家外貨管理局のデータも、外国人投資家の収益動向や中国での事業規模の変化を反映しているとみています。中国国家統計局によると、指定された規模以上の工業企業のうち、外資及び香港、マカオ、台湾の投資企業が実現した利益総額は昨年、前年比6.7%減少したことが分かりました。
中国商務部が以前発表したデータによると、中国への新規直接投資は、昨年、過去3年間で最低水準に落ち込みました。
外資の減少は、地政学的緊張や、他国の金利上昇により、外国企業が中国から資金を引き上げていることを浮き彫(ぼ)りにしています。
#中国商務部データ #中国への新規直接投資最低水準
#地政学的緊張 #外国企業