西暦1,203年10月8日
比企能員が、自身の娘若狭局を介して源頼家に北条時政征伐を訴えた。これを聞いた頼家は能員を病床に呼び寄せ、時政征伐を許可した。その話を障子の陰から立ち聞きしていた北条政子は、時政にこれを伝えた。時政は以下2名に対し「能員が謀反を企てているので、攻めてしまおうと思う」と伝えた。
①天野遠景
②仁田忠常
天野・仁田は「御前に呼び寄せ始末しましょう」と提案した。時政は大江広元に相談した。大江は「源頼朝公以来、政務を補佐する事は有ったが、兵法については返答する事は出来ない。良く考えるべきではないか」と明言を避けたが、能員征伐には反対しなかった。時政は、能員の下へ使者を遣わせ「薬師如来の開眼供養を致しますので、時政邸へお越し下さい。その序でに政治向きの話も致しましょう」と誘った。使者が帰った後、能員は親類に引き止められた。しかし能員は「仏事と政治向きの話の為に私を呼んだのであろう」と言って、武装しては却って疑いを招くとして、昼に平服で以下の人間のみを連れて時政邸へと向かった。
①郎党2名
②雑色5名
時政邸へと入った能員は、待ち構えていた天野・仁田によって左右の手を掴まれ、竹藪に引き倒され殺害された。逃げ帰った雑色が、比企一族に事の次第を伝えると、能員の館の最奥部に在る小御所の一幡の屋敷に立て籠もった。15時、北条政子は、比企一族の一幡の屋敷への立て籠もりを謀反と見做し、比企一族征伐の命を下し、以下の人間等が出陣した。
①北条義時(総大将)
②北条泰時
③平賀朝雅
④畠山重忠
⑤小山朝政
⑥長沼宗政
⑦結城朝光
⑧榛谷重朝
⑨三浦義村
⑩和田義盛
⑪和田常盛
⑫和田景長
⑬土肥維平
⑭後藤信康
⑮伊賀朝光
⑯尾藤知景
⑰工藤行光
⑱金窪行親
⑲加藤景廉
⑳加藤景廉の長男遠山景朝
㉑仁田忠常
対する比企一族側は以下の人間等が迎え撃った。
①比企余一兵衛尉
②比企三郎
③比企五郎
④比企時員
⑤中野能成
⑥笠原親景
⑦中山為重
⑧糟屋有季
⑨小笠原長経
⑩細野四郎
⑪渋河兼忠
⑫児玉党
⑬河原田次郎
比企一族側の抵抗は激しく、義時側は、加藤・尾藤・景長や郎党等が負傷し、代わって畠山が笠原の軍勢を破ると、笠原は能員の館に駆け込んで火を放った。糟屋は、義時側が惜しんで逃がそうとするが一幡の屋敷から出て来ず、8名を討ち取った後他の郎従と共に殺害...
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