DAW:Cubase 11
Vocal:初音ミク
雨のように花が降ったから
煌びやかなこの空を
貴方にも見て欲しくて
急いで探してた
貴方の瞳を潜って巡る
季節は何色
同じものを見れたなら良いのに
花びらが風に舞う
雨音の調べ
しとしと鳴り響いた
傘に空いた穴を伝って
雫がワルツを踊る
この両目の細胞ひとつにまで
今まで見た景色、全部残っているから
正しさじゃ正せない気の滅入る瞬間も
隙間に紛れるけど
この世界が思うほど
綺麗じゃなかったと気づいても
「それもひとつの風情だね」なんて
軽口叩いて笑い合うんだ
雨が上がって、ハロー、花が咲いた
月がいつもより綺麗だから
仄かに明るい夜を
貴方にも見て欲しくて
肩を揺さぶった
彼方の届かぬ岸で瞬く
小さな星屑
灯りを結んで辿った地図は
朝の光に溶けた
柔らかい雪が
しんしん降り積もれば
音は消えて透明になる
余熱で手形残した
この両目を貴方にあげられたら
今まで見た景色、全部伝えられるかな
綺麗事じゃ済まない不条理な瞬間も
合間に見切れるけど
この世界が思うほど
悪くはないものと気づいたら
「穢れもまた自分の一部ね」と
少し背伸びして強がってみる
星降る夜に、ハロー、月が微笑む