March(ing) feat.初音ミク
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見惚れてしまった合間に過ぎ去る
瞬きのように疾く
自惚れてしまった間に消え去る
振り向きざまに気付く
疎遠の足音みたく聴こえた
背にしたきみの言葉
返事のない問いかけ
いつから? 付箋が色褪せてた
どうしていたのかを 忘れていても
止まない耳鳴り 喧しいあの日々に
呼ぶ声の在り処を探し出せず
別れの言葉も言えずに何処へ向かうの?
今春を待っている 悲しさだけ募る
言葉が目に見えた季節を思い出せなくなって
また夜に泣いている きみには見せないまま
もういいかい、もういいかい、もういいかい
再会はない 会いたいもない? 繕い
縫い合わせ忘れた隙間に
きみみたいに生きたい を弔い
借り物の呼吸で未だに
三番目の夢が覚めた途端
特別は終わり 姦しいノスタルジー
都合の良いように輪郭を描くような
有り余るうたを 忘れて生きていけるよ
花弁が舞っている さみしさが遠くなる
答えが目に見えた 季節は進んでくだけだって
朝が来て泣いている どうかしてるみたいだ
もういいかい、もういいよって聞こえないで
今灰になっていく 燃やしただけ積もる
言葉で触れていた
彼方を思い出せなくなった、
そうなってしまいたいんだ
もういいか、もう一回、をもう一回
今春になっていく 愛しさまで募る
言葉が融けていく
毛布を仕舞う 手をはなす
乾かして待っている もう肩に触れぬ手を
もう一回、もういいかい、金輪際
もういいかい、もういいよ、もういいよ