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《何度熔かされ生まれ変わっても、
所詮 機械は機械の範疇を超えられないの》
◆vol.2_Alice Andloid
「アリス・アンドロイド」
冥界通信 feat.初音ミク
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【Lyrics】
仕組まれた優しさを遂行するだけ
自動化された愛を振り撒くだけ
後生、血の通うことなどない
鋼鉄製の指先も
何一つとして使い道のないレディメイド
幸せな眠りも 温かい食事も必要ない
緻密な設計図に産み落とされた生命は
人並みの夢を見ることも
叶わないのでしょうか
アリス・アンドロイド
きっと、傷だらけだって知られる事はない
隠した本音もどうせ
先天的なプログラム
「哀れなアンドロイド」?
そうね、これも生を授かった罰さ。
致命的なバグを抱えたまま
不良品のまま
踏み潰して辿った野道の後に
香る面影すら 紅茶の澱に変わってしまった
この檻の向こうを願って
飲み干したお薬も、
変わり映えしない物語の一片
有り余る思い出も
紡いできた切望もアンインストール
切り離した分だけ募る飴色
錆び付いた扉の先には、
ロマンチックな結末なんてなかったよ。
アリス・アンドロイド
きっと、替えも務まらない不出来な心臓
窶した真実もどうせ
利己的なホログラム
手を離してマスター!
そうよ、見せかけの自我を宿した
救われる資格も 価値も無い
ガラクタなのでしょう
不思議の国を去ったあの子を
模倣するために造られた
生まれたその瞬間から
失敗作と呼ばれて生きてきた
他の子が"廃棄"される間際に
聞こえてしまったんだ
「あなたの声が私にあれば
本物になれたのに」
アリス・アンドロイド
どうして?
このままじゃ あなたも一緒に落ちてしまう
傷んだメモリもどうせ
機械的なモノグラム
アリス・アンドロイド
きっと、解読不能で稚拙な御伽噺
映した姿もどうせ
未練が遺したステレオグラム
果てのない未来を強請って
孤独なラストシーンが実った
酷く苦い静寂の中から
逃げ出せないまま。
あなたの手で葬られるなら
それでもいいって思えたのにな