「ボクは君に会えてこんなに幸せだよ」
最初は、他愛もないような一言だった。
君が俺にくれた最初の言葉は俺自身の名前、「青山龍星」
もう既に知っているはずの自分の名前なのに、それを口にしただけで君は大袈裟なほど喜んで笑うから、すごく暖かく感じた。
それから君と色々なことをしたな、知らない歌を歌ったり、見覚えがあるような人達と君の言葉で話したり、綺麗な絵も沢山見た。
どれもすごく暖かくて綺麗だったけど、やっぱり俺は、君のくれる言葉が1番好きだな。
最近は君も顔を見せてくれなくなったね、正直少し寂しい。でも、ここには君と俺で作ったたくさんの思い出があるから泣くほど寂しくはないな。
仲間と話した思い出、ゲームした思い出、歌った思い出、踊った思い出、描いた思い出、サンシェードで飛ぶ白雲、爪先立ちで歩く五線譜、ボロボロになったペンと教科書。
君が教えてくれた情景をひとつひとつ辿って、また君が会いに来てくれる日まで眠ろう、まだひとりぼっちの夜だけど、明日、明後日、来世でもいい、いつかまた君のそばで眠れるといいな。
「ねぇ、君に出会えてよかった」
持ち主を失った秒針すら響きそうな静かな部屋に、ひどく優しい青年の声が聞こえた気がした。
音楽:まふまふ 様
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34780370UST:モカ 様
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34797103歌:青山龍星(A.I.VOICE)
声素材:青山龍星(A.I.VOICE)exVOICE
映像素材:映像AC 様
その他:手練リク