本日のリクエスト曲は「自由の喊声」と呼ばれるアメリカ南北戦争で北軍が歌っていた曲になります。
(英語の曲に限り、翻訳監修にIFV殿のお力を借りております。この場を借りてお礼をば)
南北戦争で北軍が勝利した理由は幾つかありますが、今回はその要因の一つである「鉄道」にまつわる小話でもしてみたく思います。
1830年以前のアメリカの交通網は貧弱そのものでして、道路もろくになく、水路に頼るところが多かったようです。
しかし、アメリカでは1830年には、たった40マイルしかなかった路線も、南北戦争がはじまる頃の1860年代には 28,920マイルへと延び、急速に蒸気機関車の鉄道網が拡大します。
(鉄道の規制や規格化は不十分だったらしいです。)
さて、北軍の鉄道輸送の立役者の一人にHerman Haupt(ハーマン・ハウプト)准将という方がいます。
彼は商人であった父親を若くして亡くし、陸軍へと入隊。退役後に鉄道技術者として活躍、橋梁建設技術の特許を取得したりします。
数学と工学の教授になったり、鉄道プロジェクトの主任技師を経験後に南北戦争が勃発。
北軍は南北戦争開戦から1年後の1862年、アメリカ国内の軍用鉄道の建設と運営を担当する新しい局を立ち上げ、ハーマンさんはそこに所属して局員の教育任務等にあたります。
その後、南軍によって破壊されたポトマック・クリーク橋等、鉄道路線の復旧任務において、たった2週間足らずで路線を復旧させ、その功績をリンカーン大統領は褒め称えられます。
彼は准将に昇進しますが「公的な地位や給与がなくても喜んで従軍するが、私企業で働く自由を制限されたくない」として軍との距離をおきつつも、彼は鉄道を「生かす」事を知っていると同時に、それを効果的に「破壊」する事の研究にも熱心でして、橋梁を効果的に破壊する実験や、機関車を修復不能な形で破壊する方法等の報告書も北軍に提出していたそうです。
その後、各所で急遽編成された彼の列車部隊は、北軍に十分な物資を供給し続け、何千人もの北軍の負傷者を病院に運ぶために活躍し、北バージニア作戦、メリーランド作戦で北バージニア軍とポトマック軍を支援し、特にゲティスバーグ作戦を支援するのに効果的だったそうな。
これ以降、鉄道が大部隊の移動と補給には有用だと証明され、アメリカの鉄道網は1890年までに 163,562マイルへとさらなる拡大をみせるのでした。
(先人達の努力に乾杯)
次回投稿予定:2024年5月16日
Auprès de ma blonde
★本日のうちのMMD的家系図
Lat式 ミク HeadphoneNinja25型
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user/52288618( 無断転載とな? もうYouTubeやBiliBili動画にて外人さん達によってそれなりの数が転載されておってな、まぁ、 「動画自体の尺をノンカット+非営利」なら、ご自由に転載下さいな。 )
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mylist/53410027(最新にして最古 2015-2017年、2023年~)
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mylist/66697507(2019-2020年)
mylist/63638249(2018年)
mylist/59909854(2017年)
(一時期ニコニコ動画のプレミアム会員以外の動画投稿制限数が50にされた後、一定の人気水準に達した投稿者の動画投稿制限数が撤廃されるという歴史を辿った為、上記のような歩みとなっております。)
あ、全曲ニコニココモンズにカラオケ置いてあります。ご随意にどうぞ。
日本語吹き替えの歌は、Vocaloid等の方々に歌ってもらう都合上「完訳」にはしておりません。
映画の吹き替えに近く、全部意味を込めようとすると音素が足りなくなり日本語の歌として歌えなくなるため、基本どの動画の翻訳でもガンガン削る方向で作ってます。
本当は「歌う歌詞」「完訳文」「原文」「解説文」を動画中に載せたいですが、そんなごちゃついた動画は視聴される方にとっては観にくいだけの教育+自己満足動画かと思い、シンプルに歌う歌詞のみの表示形式で作成しております。(コメントで原文等を配慮ある構図で打って頂ける場合は、各視聴者側で任意にON・OFFできるかと思いますので、この限りではないかと思います。)
悪しからず。