Episode41「潰えし愛の記憶 あの遠き空の下に生まれて -Aisia-」
生死混在のダールディン~エンヴィ・ケイオス~フェジテ城。
ロイナ歴2812年。
人々がその日を何と呼ぶかは知らないが、俺はこう呼んで、彼女に捧げよう。
ディザスティア 六才の誕生日
目的地に着きました。
置いて在るファイルは唯一つ。特大サイズのダイアリードキュメント。
ファイルネーム「我が愛娘の記録」。
要らん事を訊かないのが此処のルールだよ。
それにアタシはプロだからね。
裏にどんな事情が在れ、それには口出しせず、転がり込んで来た仕事をこなすだけ。
プロの仕事ってのはそういうモンじゃないかい?
人々の生命を滅している筈のルシファー廃棄過程も、今では完全なルーチンワーク。
総ては当たり前過ぎた。ルシファー原体に改まった視線を向ける奴は少ない。
ヘヴン・ザ・ホーイック。
その意味を教えて頂けますか?
天使は…今も見守っている。
だがね…。これには続きが在るんだよ。
そしてアタシは、地獄に落ちる。
この際ですので、貴女に御尋ねしたい事が在ります。
親友は…居ますか?
居たとしても、昔の話よ。
人の親とはそういう物ですよ。
我が子を強く思うが故に、何処までも強く、そして何処までも愚かに成れる。
大変に始末の悪い人種です。
私は違うのよ。世界に腐るほど居る一介の小市民。
日がな隣近所の主婦と話しては、自慢と腹の探り合いを繰り返す。
多くの主婦<おんな>ってのは、そういう浅ましい生き物なのよ。
世界の多様性を認めたとしても、この差は一体如何したものか。
或る母は、正に私利私欲の下に母親を放棄し、障害を持った娘を厄介払いした。
また或る母は、娘の不遇を嘆き悲しむ余り、その異形の躯を抱き、
世界に終末をもたらさんとする。
母は…偉大なりという事ですか…。セラブルのゲームプレイで最大の見所。何度見ても凄い怒涛の伏線回収。
ここら辺を楽しみに他の方のプレイを見ていたりします。
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