……っ!
僕も、この人たちみたいになりたい!すごい音madで視聴者を感動させられるような——偉大な音mad作者に!
それから、一念発起して音madを制作。ここから始まるんだ、なんて意気込んだ。
……でも、すぐに現実が見えたんだっけ。……何もできない、すごい映像も、人力も、手書きも。
みんな、当たり前にすごいんだ。映像も、音声も、発想も、何もかも。
……どうして僕は、ああなれないんだろう。凄くなりたいと願うくせに、調べも、努力もせずに、嫉妬するばかりで……。
……——いや、だから!どうして、って思うからダメなんだよ……!
『僕だって』ってなればいいのに、うだうだぐずぐずして……ああ……もう、いつもこうだ。
誰かとばかり比べて、自信ばかり無くして。ただ前を向いて作ればいいのに、そんなこともできなくて——
……こんな弱虫な僕が……、偉大な音mad作者なんか、なれるわけ、ない……。