## 厚労省の「超過死亡は出ていない」というトリック
### 2020年までのデータで予測し比較すれば超過死亡は38万人
* 一つめグラフは2016年から2023年11月までの全死因の年齢調整死亡率
* 2021年からは週ごとに一次回帰演算して予測線を紫の点線でプロット
* 二つめは予測線からの差分を超過死亡率としてプロット
* 三つめは2021年から2023年11月までの超過死亡累積38万人
厚労省が小嶋勢二氏に対し「超過死亡は出ていない」と発言したそうだ。そう言えてしまうトリックを説明したいと思うが、その前に筆者の計算だと38万人の超過死亡が出ていることを解説する。
一番目のグラフの青い線は2016年から2023年11月までの全死因の年齢調整死亡率であり、つまり高齢化の影響を排除している。2016〜2020年までのデータから週ごとに一次回帰演算をして、2021年からは予測線を紫の点線で描いた。
二番目のグラフは予測線との差分を超過死亡率として描いたものである。
三番目のグラフは差分を累積したもので、10万人あたり304人の死亡率となる。つまり日本の人口に当嵌めると 38万人の超過死亡が、2020年の1月から予測線と比較すると2023年11月までで、
高齢化の影響を排除する年齢調整して38万人の超過死亡が出てることになる。