フランスの作曲家オリヴィエ・メシアン (Olivier Messiaen, 1908-1992) が、1944年に完成させた《幼子イエスに注ぐ20のまなざし Vingt Regards sur l'Enfant-Jésus 》 敬虔なカトリック教徒であった作曲者の宗教観が表現されたこの曲集は、「非可逆リズム」や「移調の限られた旋法」といった独自の音楽語法を駆使し、20世紀ピアノ音楽の金字塔といわれている作品。 第1曲「父のまなざし Regard du Père」は厚い和音と、上の音域で刻まれるリズムが印象的。ピアノはロジェ・ムラロ。 次 6.
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