私は緩慢な動作でそのゲームを起動させた。タイトル画面を見た瞬間、体ががくがく震えた。がくがくがくがくがくがく震える。まるで自分の肌の下を無数の蟲が蠢いているかのような感覚に、全身が総毛立った。あまりの恐怖に挫けそうになったその時、ふと頭にみんなの応援コメントが蘇った気がした。「そうだ、僕には視聴者のみんながいるんだ・・・大丈夫うんダイジョウブ。だいじょうぶ大丈夫ダイジョウブだいじょうぶだよねうんダイジョウブ」そして私は、ゆっくりと、水底から浮上するような緩慢さで録画ボタンを押したのだった―― 前⇒
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