宇宙で最も腐敗した囚人護送船、Vortex Rikers。俺が目を覚ますと、船内の様子は一変していた。
通路の警報アラームが点滅し、何かが焼けているような硫黄臭がする。
周囲の独房からは囚人たちの悲鳴や罵声がこだまし、看守たちは右往左往している。
その時、俺の独房の前を看守長のアッシュが通りかかった。
「おい、アッシュ、いったい何が起こったってんだ!?」
「何って、緊急事態だよ!そこでワンワン吠えてないで、シートベルトでも締めてな」
「冗談だろ?ゲートを開けろ!全員見殺しにするつもりか!このクソ野郎…!」
突然、すさまじい衝撃が船を襲い、独房の壁へ叩きつけられた。
頭蓋骨が割れるような衝撃に、目の前が真っ暗になっていくのを感じた……。
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