見渡す限り、廃墟が広がっておった。 だが人間たちは諦めている訳ではなかったんじゃ。 誰が呼びかけるでもなしに、ひとり、またひとりと廃墟の広場へと集まってくる。 なにか見えない力に引かれているかのようじゃった。 だしぬけに大きな歓声が上がった。 それが向けられた先に、あの白い男、団長がいた。 彼が群集を見下ろす場所に上がると、群衆は静まり返った。 人間だけじゃない。 都中の残された建物までが聞き耳を立てておった。 誰もがあの男の言葉を待っておったんじゃ…… (ピクチャーブック『小さな奇跡』より) 【V&B自作絵本 ①ヴィヴィ編⇒
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