時は2008年。人類は滅亡の危機に晒されていた。スコットランドの都市グラスゴーから広まった“死のウイルス”が、いまやイギリス全土、そして世界中までをも脅かす勢いで猛威を奮っていたのだ。この感染症にかかった人間は数日以内に制御不能の出血を起こし、最後には内臓が液化して死に至ってしまう。ついに政府は、すでに数百万人が感染していたスコットランドを“ホットゾーン”と宣言し、民衆を隔離する政策を取った。すべての交通は遮断され、城壁によって封鎖されたスコットランドは、外界から見捨てられた危険地帯と化していく。