走れなくなった馬がやがてその命を失うように、人も歩みを止めては生きられない。
彼らは新たな道を、新たな力を求め、ただ黙々と足跡を刻む。
鉄の剛剣はより鋭く、天を睨む巨砲はさらに重く、身を包む鎧はなお固く。
だが、それは彼らだけではない。
相向かうは天空の、砂漠の、密林の覇者たち。
盾をも徹す牙はより鋭く、空を裂く尾の一撃はさらに重く、砲弾すら弾く鱗はなお固く。
ほの白く煙る朝もやの向こう、道は交わる。荒ぶる鼓動と、迫る獲物の息づかい。
先へ行くか、ここで伏すのか。遠く角笛が告げるは、火花散る死闘の始まり。
「MHGプロローグ詩」より。
ようつべから転載です。