の交響詩「海」を取り上げます。チュルリョーニスはリトアニアの作曲家兼画家。「海」を表題にした作品は、他にもいろいろありますが、この曲を知って絶対損はありません。今回、紹介する演奏は、スヴェトラ御大とロシア国立交響楽団が1993年にモスクワにてドビュッシーとグラズノフとを合わせて、3作の「海」を一挙に演奏した時のものを収録したもので、スヴェトラーノフさんと楽団員全員によるノリノリの爆演・指揮振りは、前代未聞の大熱演。それだけでも一聴に値し、チュルリョーニスの「海」の最後のスヴェトラーノフ・クレッシェンドは見事です。あの有名なレスピーギのローマ3部作にも引けをとらない演奏かなと思います。