安倍晋三元首相の辞任劇から1カ月近くが経とうとしている。先月末には、自民党総裁選で福田康夫氏が新総裁に選ばれ、続く国会の首相指名選挙を経て福田政権が誕生した。一連の流れを現役記者はどう見ているのか。早大マニフェスト研究所客員研究員で新聞記者の金井辰樹氏を迎えて聞いた。金井氏は「これほど派閥の領袖が閣僚と役員に入った政権はあまりない」とする一方、「政治ジャーナリズムが紋切り型に書いているほど、かつての派閥の力はもはやない」と言う。北川氏は「地下では激流が流れ始めている。福田内閣も小沢民主党も、よほど新しい価値を示さないと非常にもろいものになる」と述べる。(2007/10/05)
ゲスト:金井辰樹(かないたつき)1963年生まれ。東京新聞政治部。早稲田大学マニフェスト研究所客員研究員。21世紀臨調運営委員。著書に『マニフェスト』(光文社新書)。