国会の混乱と一線を画して、小泉政治とは何だったかを振り返る。政府・党の要職に派閥領袖クラスを並べ、「対話・低姿勢」をつらぬく福田首相。一方、非主流派閥の小泉首相は、「変人」と呼ばれながらも「官邸主導」を確立し「戦後最強の宰相」となった。清水氏は「なぜあれだけ長く政権を維持だけたかというと、総理大臣の権力は何なのかということを考え抜いてフル活用したから」と述べる。(2007/11/08)
ゲスト:清水真人(しみずまさと)1964年京都府生まれ。日本経済新聞社経済解説部編集委員。政治部で首相官邸、自民党キャップなどを歴任。著書に『官邸主導小泉純一郎の革命』『経済財政戦記―官邸主導小泉から安倍へ―』(いずれも日本経済新聞社)。