原発事故による風評被害を受け、客足がいまだに回復しない、世界文化遺産「日光の社寺」を擁する栃木県日光市。市の観光部では日々数回、市内の各所で放射線量を測定し、安全であることを確認している。 日光世界遺産の中心を成す「日光東照宮」では、震災発生直後、戦後最低の参拝客数を記録。観光バスの到着しない日々がしばらく続いた。現在は、日光観光協会などによる風評被害払拭イベントが功を奏し、徐々に観光客数は増えてきているが、依然、昨年の水準を下回る状況となっている。 今回、参道や境内の脇に雪が残る、東照宮、輪王寺、二荒山神社を訪れ、混雑のない世界遺産をじっくりと巡ってみた。