野外に仮設の劇場を建てて、膨大な量の美術装置を駆使して公演してきた維新派だが、『風景画』シリーズでは、大がかりな劇場や装置は作らず、俳優の身体のみで深く風景に関わることをテーマにしたと言います。
この“意欲作”の最初の舞台となったのは、岡山県犬島の現在は使われることのなくなった入り江でした。潮が引いた干潮時にのみ姿を現す、泥状の海底を舞台とし、昼間の自然光のもとで上演されました。入り江に佇む俳優たちの身体は、あたかも引き潮の自然の一部であるかのように風景に溶け込んでいきます。世界初演となった犬島公演をダイジェストでお届けします。池袋公演とぜひ見比べてお楽しみ下さい。
収録:2011年9月 岡山県犬島・中の谷入り江
取材:シアター・テレビジョン
出演:松本雄吉(維新派・主宰)
東京・池袋本編も、後日配信予定です。お楽しみに!