指導 蘇昱彰 八極螳螂武藝總舘
六大硬架とは 神槍李書文晩年の成果を受け継いだ劉雲樵老師より伝えられた八極拳の套路である。
劉雲樵老師の伝える六大開は、極力無駄な動きを排したシンプルなものであるが、透過勁など、高度な功夫がなければ使いこなせない、習得の難しい套路でもある。
ここに紹介する六大硬架は、透過勁を学ぶ前段階の套路であり、学べば即実戦に応用のきく、実用性の高いものである。蘇老師の愛弟子であるマトゥーデ氏が、ムエタイで優勝するなど、好結果を残し得たのは、この六大硬架を習得し、それをリング上で応用したからと言われる。
蘇昱彰 そ・いくしょう
1940年、台湾台南州東山で生まれる。
7歳より張徳奎老師に師事し、秘門螳螂拳を学び、台湾で開かれた第一回全国散打大会に優勝したのを皮切りに、数々の試合で優勝し、「閃電手」の異名をとる。さらに、衛笑堂老師より八歩螳螂拳、呉氏太極拳、李昆山老師より、七星、梅花螳螂拳を学ぶなど、螳螂拳を総合的に研究。第一人者となる。
その後、神槍李書文の関門弟子である劉雲樵老師より八極拳、劈掛掌、六合螳螂拳、八卦掌などを学ぶ。
1976年、ベネズエラに渡り指導。以後、ニューヨークを始め、世界各地で真正伝統武術の指導、普及につとめる。
現在、八極螳螂藝總舘館長。