富士重工業は18日、初のハイブリッド車(HV)となる「XVハイブリッド」を初夏に発売すると発表した。スポーツ用多目的車(SUV)「インプレッサXV」にHVシステムを搭載。加速時に電気モーターをエンジンの補助動力として使用し、HVでありながら加速性が良く、快適な高速運転ができるのが特長だ。 東京都内で記者会見した吉永泰之社長は「ターボ(過給器)の代わりにモーターを使用し、走る楽しさと燃費性能の両立が実現した」と強調した。燃費性能はインプレッサXVより30%向上させ、ガソリン1リットル当たりの走行距離は国の基準「JC08モード」で20キロとSUVタイプでは最高水準となる。 2012年度のHVの国内乗用車販売台数は86万7000台と、新車販売(軽自動車除く)の約30%を占める。富士重の参入に続き、マツダも13年中にトヨタ自動車の技術供与を受けて販売する計画で、競争がますます激化しそうだ。