1963年5月11日、中学生であった寺越武志さんは、叔父の寺越昭二さん(当時36歳)、寺越外雄さん(当時24歳)と共に能登半島沖へ漁に出たまま行方不明になる。その後、20年以上も経ってから生存の連絡があったものの、「沖合で遭難し北朝鮮に救助された」との説明であった。その時、既に叔父・昭二さんは亡くなっており、外雄さんも妻子を残して他界した。当人自身が「拉致されたわけではない」と表明し、北朝鮮への永住を希望しているという特異な事件であるが、日本側の大方は、拉致と洗脳という国家テロ事件であると見ている。今回は、5月17日に都内で行われた『寺越事件50年 今何をすべきか・東京特別集会』の中から、寺越昭二さんの御子息らの訴えを中心に、事件の真相解明の必要性についてお伝えいたします。
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