タロとジロは、1956年11月に日本の第1次南極地域観測隊と共に、犬ぞりを引くために南極大陸に同行した樺太犬(からふとけん)の兄弟です。
1958年2月、悪天候によって第2次越冬隊が交代することが困難となり、タロとジロを始めとした15頭の樺太犬は、南極基地に取り残されてしまいます。
しかし、約1年後の1959年1月14日に、第3次越冬隊によって生存が確認されたことで一躍有名になりました。
タロとジロの生還は日本中に衝撃と感動とをもたらし、日本動物愛護協会によって、当時開業したばかりの東京タワーの足元に、15頭の樺太犬記念像が設置されたほどでした。
また、この物語を描いた映画「南極物語」は1983年に公開され、動員数や興行収入を塗り替える空前の大ヒットを記録しました。