キノコを思い浮かべて下さいと言われたら、ほとんどの人はシイタケをイメージするのではないでしょうか。
グルタミン酸などの旨み成分が豊富で、数あるキノコの中でも知名度、人気ともに高いもののひとつですよね。
キノコは秋の味覚のイメージが強いですが、実は、シイタケは秋以外の3月から5月の春も美味しい季節です。
美味しい上に日本料理の出汁にも欠かせない食材のシイタケは、茨城県では常陸大宮市や城里町といった県北地域で栽培されています。
シイタケは、およそ9世紀頃に中国から伝来して、当時は高級な食材でした。
それは、現在のように栽培が出来なかったため、自生したものを採取するしかなかったためです。
江戸時代の頃から、原木に傷を付けるなどの工夫をした半栽培が行われるようになりました。
しかし、シイタケの胞子が原木に付着して、シイタケ菌の生育が見られるかどうかは全くわかりませんでした。
当時のシイタケ栽培は、成功した場合の収益は相当なものでしたが、失敗した場合は全財産を失うほどの損害となる、一種の博打だったそうですよ。