マレーシアの格安航空会社(LCC)エアアジアのグループ会社で、バンコクを拠点に中長距離国際線を運航するタイ・エアアジアXは1日、成田-バンコク便の運航を開始した。就航を記念した式典が成田空港で開催され、ムエタイの演武やキャンペーンの特別運賃が披露された。料金は片道1万9000円から。1日から7日まで販売され、搭乗期間は15日から2015年1月31日まで。 バンコクのドンムアン空港と日本を結ぶ便は2路線。成田線が1日1便、関西線が週5便運航される。使用機材は、エアバス社のA330-300型機。シート数は、ビジネスクラス12席、エコノミークラス365席が設けられる。ビジネスクラスは、フラットになるシートに加え、機内食のサービスや手荷物の優先引き渡しなどのサービスも提供される。 この日、同社は成田空港第2旅客ターミナル3階のイベントスペース「スカイリウム」で、初就航を記念した式典を開催。ナダ・ブラナシリCEOがあいさつし、「このセグメントの最低運賃を続け、もっと使いやすく、もっと手の届く旅の機会をみなさまに提供したい」と語った。会場では、タイの国技「ムエタイ」のパフォーマンスも披露された。 特別運賃の適用区間は成田-バンコク、関西-バンコク便。両便ともにチェンマイやプーケットなど地方都市への乗り継ぎ便も含んでいる(空港税、空港使用料含む)。 昨年は、日本におけるタイ人のビザ免除による恩恵で、前年比74%増の45万人のタイ人が来日した。今年もこの傾向は続き、60万人を超えると予想されている。さらなる搭乗客の増加を見込み、来年3月26日からは成田線を1日2便に、関西線を1日1便に増便する。