第7回ニコニコ学会βシンポジウム 研究100連発『星とたんぽぽ』~見えない世界を可視化する~」
セッション概要青いお空のそこふかく、海の小石のそのように、夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。
(「星とたんぽぽ」金子みすず)
われわれが知る世界は、「世界そのもの」ではありません。ある波長域の光、一定範囲の周波数の音波、環境中の化学物質や物理的な刺激など、外界からの入力によって、脳が世界像を構成しているに過ぎない。つまり、入力が変われば、世界は変わってしまうのです。空を飛ぶ鳥には鳥なりの、地を這う蛇には蛇なりの、花に群がる蝶には蝶なりの世界像があり、それは一生かわることはありません。しかし、われわれ人間はちがいます。もって生まれた感覚器では捉えられない世界を科学技術によって可視化し、それまでの世界像を破壊して、より精緻な新しい世界像を再構築します。このセッションでは、5人の研究者による研究100連発を通じて、あなたの世界像を破壊し、新しい世界へいざないます。
■座長小泉周(自然科学研究機構研究力強化推進本部特任教授/JST科学コミュニケーションセンターフェロー)そもそも眼でモノをみるということは何なのか? それを明らかにすべく、神経の仕組みを研究。その研究成果から、筋肉から出る電気信号を捉えて豆電球を光らせる教材「マッスルセンサー」を開発し、見えるようにした。好きな言葉は「人生は、アタックチャンスの連続だぞ!」
永山國昭(総合研究大学院大学理事/JST科学コミュニケーションセンターフェロー)タンパク質や細胞内器官など超微小なものの形態を、周波数を多次元化するNMRや、位相を可視化する位相差顕微鏡で見えるようにしてきた。2013年にはスマホやタブレットなどのフロントカメラに装着する手のひらサイズの小型顕微鏡を発明し、微小世界を楽しむオープンサイエンスを通じて社会イノベーションの創出を目指している。好きな言葉は「beyond borders」。
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