JR東日本は24日、上野-東京駅間に新設される「上野東京ライン」を報道関係者に公開した。試運転の列車は新区間の3.8キロを約5分で走行。3月14日の開業後、宇都宮線、高崎線、常磐線と東海道線が直通運転する。 新区間の運行本数は、上下線合わせて一日536本。宇都宮線、高崎線は約70%、常磐線は25%が東京に乗り入れ、東海道線は90%以上が上野に入線する。JR東は、両駅間の混雑率が現在200%を越える山手線、京浜東北線が180%以下になると想定。朝の通勤時間帯は、3万5000人の利用客を見込んでいる。 JR東の運輸車両部、鈴木均次長は、「乗換えがなくなり、早く着けるということがメリット。相互にお客様が増えることを期待したい」と話した。 新線は、上野-東京駅間の混雑緩和を目的に2008年5月に着工。昨年夏より、試運転を始めている。新幹線の上に線路を設けるための橋げた造りが最も難航した工事という。