北海道の屋根「大雪山」、その最高峰「旭岳」は北海道上川管内東川町にある山である。「ふるさとの山」として誇りをもって眺めるとき、様々な人とのかかわりを通して見えてくる大切なものがある。動物文学の第一人者、戸川幸夫が毎日新聞の夕刊に連載した「山のキバ王」は、広大な大雪山と東川町を舞台に繰り広げられた牧場の娘と犬の物語だが、地元ではあまり知られていない。なぜなのだろう、どうやら伏線がありそうだ。また、旭岳で事業として硫黄が採掘されていたことや、枯れ木でSOSを山中に残した遭難事故なども、今は知らない世代のほうが多くなっている。大雪山の忘れられたエピソード、知られざる一面を拾いあげながら書き進めたのが本書である。日本で一番早く紅葉がはじまる大雪山と人との物語を通して、写真文化首都「写真の町」東川町のことを全国の人たちに伝えたい。当日は、通常は北海道/大雪山周辺の観光情報や東川町でしか入手できないポストカードや大雪山国立公園北部地区の登山地図、自然観察ガイドブックも限定販売致します!
『大雪山―神々の遊ぶ庭(カムイミンタラ)を読む』出演者|松岡市郎さん&西原義弘さん&大塚友記憲さん
日 時| 2015年4月16日(木)19:00~
場 所|紀伊國屋書店新宿南店3階 ふらっとすぽっと
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