英雄になれなくても、誰かのための勇者になれる。
「僕は、冒険者になろうと思う――」
魔術の才能がからっきしな少年、ジゼル・アンダーブルックリン。
魔術師のための学校《識者達の学院》を自主退学した彼が目指すのは、冒険者だった。
手始めに冒険者の集う酒場《金獅子亭》へと赴いたジゼルだったがそこで偶然、助けを求めていた半妖の少女、ミリアと出会う。
ミリアは“姉のレナリアを探してほしい”という依頼を受けてくれる冒険者を探していた。
《金獅子亭》の代わりにその依頼を引き受けたジゼルはやがて、とある事件の全貌を追っていくことになり……。
相沢沙呼×so-binの大型タッグが贈る、持たざる者のための探求叙情詩が幕を開ける―――。
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