究極の三次元モータースポーツ、レッドブル エアレース ワールドチャンピオンシップ2016年シーズン第3戦 決勝戦を6月5日 日曜日に、千葉県千葉市の幕張海浜公園で開催され、日本から唯一参加している 室屋義秀選手が初優勝しました。
マスタークラス:室屋義秀選手が悲願の初優勝!
日本期待の室屋義秀選手が悲願の初優勝を飾り、ワールドチャンピオンの行方は一気に分からなくなりました。
この日の熱き戦いはファンの記憶に永遠に残るでしょう。
レッドブルエアレース ワールドチャンピオンシップ第3戦 千葉は、日本人パイロットの室屋義秀選手が、5万人の自国ファンの目の前でキャリア初優勝を記録。本人にとっては感動的なキャリアハイライトになった。
室屋義秀選手の1分4秒992という素晴らしいタイムは、プレッシャーの中でも高精度なフライトができる彼の並外れた実力とファンのサポートの重要性を改めて証明することになりました。
ファイナル4に1番手で登場したのはナイジェル・ラム選手。
1分4秒台のタイムを狙っていたラムだったが、クリーンでスピーディなフライトだったにも関わらず、結局そのタイムには届かず、1分5秒734で終えた。
ラム選手に続く2番手として登場したのが室屋義秀選手だった。
この日を通じて徐々に調子を上げてきていた室屋義秀選手は、素晴らしい集中力とスピードで、ミスのない完ぺきなフライトを披露すると、ラムをかわして首位に立った。
この結果、室屋義秀選手は表彰台フィニッシュを早々に決め、更に残り2人のパイロットのタイム次第では優勝の可能性も見えてきた。
その室屋義秀選手に続いて3番手で登場したチャンブリス選手は、久々の表彰台上位を目指してアグレッシブなフライトを披露。
バーチカルターンやスプリットタイムで瞬間的に室屋義秀選手のタイムを上回ったが、後半に失速して1分5秒618に終わり、ラム選手のタイムは上回ったものの、室屋義秀選手を上回ることはできなかった。
ファイナル4、4番手にフライトするマルティン・ソンカ選手の結果次第で、日本のファンが長年悲願してきた表彰台が見えて来る。
5万人のファンが固唾を呑んで見守る中、ソンカ選手もプレッシャーの中でアグレッシブに攻め立て、最初のスプリットタイムで室屋義秀選手を上回る気概を見せたが、チャンブリスと同じく後半に失速して 2位。
この瞬間に室屋義秀選手の初優勝が決定しました。
悲願の自国優勝を成し遂げた室屋義秀選手が涙で目を光らせながらチームとファンに感謝の気持ちを述べる姿は、素晴らしい天候と自国の雰囲気に恵まれた第3戦 千葉にふさわしい感動のフィナーレとなった。
「自分個人としては操縦技術 世界一というものを目指してずっとやってきました。
25年かけてやっと 取れました。本当に…、そうですね…、 ちょっと一息つくかなというところです」と、目標の一つを達成出来たことについて言葉をかみしめながらコメントしました。
レース後のインタビューも収録されています。