ジュニアドクター育成塾で,メタン醗酵菌の研究を進めている中学生(第1期生)が,メタン醗酵で作り出される(はずの)メタンの燃焼試験を行いましたので,その結果を2分でご紹介します。
メタン醗酵は古くて新しい科学技術です。かつては排水の浄化システムとして工業化され,工場排水処理に利用されていました。しかし,廃棄されていたメタンに近年注目が集まっています。排水中の有機物から作られるメタンを燃やして発電することで,クリーンエネルギーになるからです。
メタン醗酵菌は土壌菌(土にいる菌)で,どこにでもいる珍しくはない菌です。一方で,土壌菌は移動しないため,その地域独自の進化を遂げていることがあります。大村智先生の「イベルメクチン」を作り出した放射菌と同じように,この研究を続けることで地域で大発見が生まれる(かもしれない)のです。
参考
環境省「メタンガス化の技術」
http://www.env.go.jp/recycle/waste/biomass/technical.html メタン醗酵のための教材開発で支援を受けました
メタン発酵を利用した化学・生物領域が連携した化学教育教材の開発研究
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 研究課題番号 16K00970
研究期間: 2016年4月 - 2019年3月 代表者: 大橋 淳史