中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は9日、広東省東莞で開かれた開発者会議(HDC2019)で、独自開発のスマートフォンなどに搭載する基本ソフト(OS)「鴻蒙(Hongmeng)」を正式に発表した。
ファーウェイ消費者事業部門の余承東CEOは「『鴻蒙』は汎用性と安定性の高いマイクロカーネルベースの、世界初の多用途向けOSだ」と表明。
また「主にIoT(モノのインターネット)分野で応用される。主な特徴としては遅延が少なく軽量でコンパクト、かつ強力な機能を備えてその強みを発揮し、まずウエアラブル端末や車載機器、スマートオーディオやスクリーンなどのインテリジェント端末で展開する」と紹介した。
さらに「このシステムではターミナルを超えた統合と共有エコシステムの開発に取り組み、安全で信頼性の高い運営環境を再構築し、消費者に多用途のスマート化した新たなインテリジェントライフの体験を提供する」と示した。
今年のファーウェイ開発者会議は3日間にわたり史上最大規模で開催、世界中から5000人余りの開発者と1500のパートナーが200を超えるテーマセッションに参加し、端末産業と5G技術をめぐるソフトウェア開発などについて、グローバルな交流を繰り広げている。