イギリスのスーパーマーケット大手テスコは24日、中国のサプライヤーがクリスマスカードの製作に刑務所の受刑者を使った証拠はなかったと述べた。
問題となっているカードを販売したテスコ側は、中央広播電視総台(CMG)傘下の中央電視台(CCTV)あての声明で、サプライヤー側の浙江雲広印業有限公司について「刑務所の受刑者に強制労働をさせることは我が社のルールに違反している。先月の独立監査の段階では、サプライヤーに刑務所の受刑者を使った証拠はなかった」としている。
22日付サンデータイムズ紙が、6歳の英国少女が買ったクリスマスカードに、製作した上海の青浦刑務所の受刑者からのメッセージがあらかじめ記されていた、と報じた。カードには、意思に反して働くことを強いられていると主張する受刑者のメッセージが記されていたとしている。
声明でテスコは「ショックを受けた」と述べ、英メディアによる「上海青浦刑務所の外国人受刑者を強制労働させた」という報道の後、当該のチャリティークリスマスカードの製造を停止したことを明らかにした。
テスコは調査を開始し、今週サプライヤーとさらにミーティングを行うとしている。