英「サンデー・タイムズ」紙がこのほど、「上海の青浦刑務所に収容されている外国籍の受刑者にクリスマスカード製作を強制していた」と報道したことを受け、青浦刑務所の李強所長が24日、中国国際テレビ局(CGTN)の取材に応じた。
李所長は英メディアの報道に対し「根も葉もない報道だ」と反駁している。
(青浦刑務所 李強所長)
「それは想像力に富みすぎた作り話であり、受刑者の矯正教育を行う私たちの努力に反している」
李所長は「刑務所における能力開発は、受刑者に技能を身に付けさせ、出所後の就職に役立てるためのものである。そのため、労働は強制的なものではなく、個人の意思によるものだ。また、労働内容は自主的に申請することができる。たとえば、玉の彫刻や刺繍、ペーパーモデルの製作などが含まれている」と説明。
(青浦刑務所 李強所長)
「受刑者の矯正教育とは、スキルを養うことだ。第一に受刑者は自発的に参加する。第二に参加プロジェクトは、彼ら自身の特性に基づいて申請され、労働に参加したいなら、受刑者に労働に参加してもらう。第三に、その労働の状況に応じて、合理的な割合で一定の労働報酬を出している。多くの矯正プロジェクトは受刑者が今後どのように就職し、再び犯罪を犯さないかに重点をより置いている」
さらに「仕事に意欲のある受刑者は一定の報酬を得ることもでき、出所の際に受け取ることが可能だ。『サンデー・タイムズ』紙の記事を執筆したのは英国人元ジャーナリストのピーター・ハンフリー氏だが、彼は2013年から2015年まで、青浦刑務所に収容されていた」と述べた。
(青浦刑務所 李強所長)
「ピーター・ ハンフリー氏は私たちの刑務所で服役していたが、私の知る限り期間はそれほど長くはない、2年を超えてはいない。服役中はあまり目立った人物ではなく、もちろん比較的感情的な抵抗はあるほうだった、それについては私たちも理解している。私たちは、受刑者が判決について何か異なる意見がある場合でも、受刑者に対し報復などしない。判決に異議を唱える場合は、法廷に上訴するか告発することができる。受刑者はこれらの権利を保証されている」