武漢市の「武昌臨時病院」には、寸暇を惜しんで学び続ける少女の姿があった。
新型コロナウイルスによる肺炎に感染した19歳の付さんは、逆境に立たされながらも、6月に予定されている中国の大学入学試験にむけて余念がない。
先月21日に感染が確認されて入院、両親や6歳下の弟も感染が判明した。
入院中も静かに勉強できるよう、医療スタッフは医療用品保管室に臨時の自習スペースを用意し「夢が始まる教室」という素敵な名前をつけた。付さんは高校3年という正念場に病気で隔離を余儀なくされたが、挫折することなく、むしろ未来への希望に満ちているという。
病床から20メートルしか離れていない小さな空間だが、毎日ここでオンラインの授業を受講したり、安心して大学入試の準備をしたりすることができる。毎日7時半に自習を始める付さん、この日、英語の復習を終えたのは午後9時40分だった。