中国中部の湖北省武漢市の集中治療室(ICU)病棟で、医療スタッフは新型コロナウイルスによる肺炎に感染している患者が心身共に回復できるように一生懸命だ。
北京協和病院の内科集中治療室(MICU)の夏莹看護師長は、湖北省に派遣された該院の初の医療チームの一人だ。
長い間病棟に横たわっている患者の回復を支援することが彼女の責務の一つだ。長期にわたりICUで横になる患者には通常、筋力低下の症状が現れる。筋力を回復させるには物理療法が必要だ。
さらに、長時間の気管挿管およびその他の要因で、ICU病棟での多くの患者は心理的問題にも苦しんでいる。
夏さんによると、医療チームの看護師たちは、鎮静剤を服用している患者も含めて、治療中の患者と話しかける。患者たちが聞こえないかもしれないが、夏さんはきっとそれを感じ取れると信じている。
また、医療チームが感染にならないようにすることも夏さんの仕事だ。医療チームにある134人の看護師のうち、40%以上が1990年代に生まれの若者で、みんな情熱的で元気でいっぱいだ。
高リスクに直面しているにも関わらず、厳しい環境に取り囲まれることをわかっていても、若い看護師たちは前向きだ。防護服に患者たちが描いた絵や励まし言葉は、看護師たちにより一層な力を与えている。患者たちの利益を第一位にして全力を尽くしている。