18日、武漢で新型肺炎の治療にあたる中国の専門家が米国の医師とテレビ会議を行い、漢方薬が発揮した重要な効果を紹介した。
中国の専門家チームメンバーで中国工程院院士の張伯礼氏は、新型肺炎の診断治療で漢方薬が使われたのは前例のないことだとした上で、全国の感染者の約92.58%に漢方薬が投与されたと述べた。
アメリカのネブラスカ州・コロラド州・ミズーリ州の専門家らは、異なる症例ごとに患者に投与される漢方薬や治療法の種類について詳細なアドバイスを求めた。
<アメリカの医師>
「標高が高く、非常に乾燥した街で診療している。街の面積は小さいが観光地でもあるため、かなりの確診症例がある。私が知る患者は1週間以上も発熱が続いているが、熱を下げる方法が見つからない。漢方薬は『湿邪』に対応できるか」
<専門家チームメンバー・中国工程院院士 張伯礼氏>
「2つの処方があり、湿気を除去する『化湿敗毒方』は中医科学院の奨励処方と、肺機能を促進する『宣肺敗毒方』だ」
新型肺炎の治療における漢方治療の早期介入は、重症化リスクを効果的に低減でき、重要な役割を果たしている。
<復旦大学付属華山病院呼吸器科 李聖清主任>
「海外の同業者と経験を共有し、むだな回り道を避け、新型肺炎の重症患者が最善の治療を受けられることを望んでいる」
湖北省では、漢方治療法と漢方薬の投与率は91.91%で、軽症患者の多い臨時病院での投与率は99%を超えている。