習近平国家主席は12日午後、山西省の鉄鋼企業=太原製鋼ステンレス精密帯鋼有限公司を訪れた。同社は2008年8月に発足し、山西転換型総合改革モデルエリア内に位置する。主な製品は厚さ0.02ミリ~0.5ミリ、幅3ミリ~650ミリの高強度ステンレス精密帯鋼で、年間生産量は2万トンとなっている。
ここでは、広幅精密帯鋼箔材(厚さ0.02ミリ、幅640ミリ)が2018年に開発され、世界初の快挙となった。この鋼材の厚さは髪の毛の直径の3分の1にも満たず、A4サイズの紙よりも薄いため、手で軽々とちぎれるということから、「手ちぎり鋼」とも呼ばれている。
「手ちぎり鋼」は高い付加価値があり、折りたたみ式スマートフォンのスクリーンや蓄電池などの生産に用いられる。