ブラジルのサンタカタリーナ州の州都であるフロリアノーポリスで、昨年11月に採取された下水サンプルから、新型コロナウイルスが検出されたとする調査結果を、サンタカタリーナ連邦大学の専門家チームが2日公表した。
米国で今年1月21日に初めて感染者が報告された時期より2カ月も前で、ブラジルで今年2月末に初めて感染者が報告された時期の3カ月前となる。
調査報告書をまとめた専門家チームの研究者14人は、世界で初めて新型コロナウイルスの感染者が報告された時期より2カ月も前からブラジルにこのウイルスが存在していたと指摘した。
この研究に加わったギスレイン・フォンガロ(Gislaine Fongaro)教授によると、フロリアノーポリスで凍った下水から採取したサンプルを定期的に検査したところ、昨年11月のサンプルから新型コロナウイルスが検出された。最初は疑ったが、別のラボで実験を繰り返した結果、同じ結論に至ったという。