2019年11月から英国駐在のロシア大使を務めていたアンドレイ・ケリン(Andrei Kelin)氏はCGTNのインタビューに応じ、「英国が対中強硬姿勢を示していることに驚いた」と表明した。
「香港国家安全維持法」を巡り英国は無責任な発言を繰り返し、中国の内政への重大な干渉となり、中英関係がさらに悪化する恐れがある。
ケリ大使はまた、米国が「対中姿勢」の「急に舵を切った」ことに驚きを示した。彼は2つの大国の間の「冷戦」を避ける必要性を強調した。
<アンドレイ・ケリン氏>
「私はこのような展開は非常に悪いものだと思っている。私は冷戦を自分の目で見てきた。冷戦がどのように起こったのか、どれだけひどいのかまだ鮮明に覚えている。米国がいきなり対中強硬姿勢を示していることに驚いた。さらに私が驚いたのは、イギリスも対中強硬姿勢を示していること。3月に、イギリスと中国の間で会話があったのに。イギリスは新型コロナ感染対策への支援として医療物資を送り届け、上層部は対話を続けていた。しかし突然、2、3ヶ月後の今では状況が完全に変わった」
「何でもかんでも、我々は冷戦や冷戦になる可能性のあるあらゆる事態を避ける必要がある」
次の米大統領選で、ロシアがどちらの候補者が優勢だと見ているかと聞かれたとき、「選挙に勝つ人と協力するが、誰が選挙に勝つかには関心がない」とケリン氏は述べた。